禁足地とは?入った人はどうなる?日本の禁足地と言われる場所7選

禁足地とは?入った人はどうなる?日本の禁足地と言われる場所7選

みなさんは「禁足地」という言葉を聞いたことがありますでしょうか。都市伝説や怪談話などで登場したりと少し怖いイメージがあるかもしれません。世界中に禁足地と呼ばれる場所が多く存在し、もちろん日本国内にも全国各地にあります。

そこで今回は、日本に存在する有名な禁足地をいくつかピックアップし、なぜ入ってはいけないのか理由や由来などをご紹介していきます。

目次

禁足地って何?

禁足地というものは、その特定の場所や地域に対して一般の方の立ち入りを制限している場所で、その地域の昔からの伝承や歴史的な背景、進行や習慣などを理由に立ち入りが制限されていることが多いです。また、神聖な場所や霊的な現象などスピリチュアルな場所としても一部からは注目されており、パワースポットや心霊スポットとして紹介されることもあります。

禁足地に入った人はどうなるの?

禁足地と呼ばれる場所は、一般の人の立ち入りが制限されている場所ですが、立ち入りが制限されている理由は場所によって様々で、主な理由として単純に「危険な場所だから」というものや、「聖域となっている」、「心霊的な現象が起こる」などのオカルトな逸話がある場所などもあります。

実際に禁足地に入ってしまった人で以下のような体験をしたという報告があります。

  • 警察や職員に怒られた
  • 耳鳴りや頭痛に襲われた
  • 原因不明の体調不良になってしまった
  • 入ったとたんに寒気に襲われた

今回日本の禁足地をいくつかご紹介しますが、遊び半分でふざけて行くことの無いよう、あくまで「そんな場所があるんだ」程度に楽しんでください。

日本にもある禁足地7選!

それでは日本に存在する有名な禁足地を7つほどご紹介します。

八幡の藪知らず

千葉県市川市にある八幡の藪知らずは、別名「不死八幡森」とも呼ばれ地元の人にも恐れられています。

八幡の藪知らずは18m四方ほどの小さな雑木林ですが、江戸時代の頃から「入ったら祟りが起こる」や「一度踏み入れたら二度と出てこられない」などの言い伝えがあります。

この場所が禁足地となった理由は諸説あり、「日本武尊(ヤマトタケル)の陣屋があった場所」や「平良将や平良門の墓地がかつてあった場所」とも言われています。

また、過去に行方不明となっていた女の子が77日後、ここ八幡の藪知らずの神社で発見された事件があり、ここに入り込んで神隠しに合ったのではないかと噂されています。

斎場御嶽(せーふぁうたき)

沖縄県知念半島の沖にある久高島は”神の島”と呼ばれています。その中でも最も神聖な場所とされているのが斎場御嶽(せーふぁうたき)で、男性禁制の島という特徴があります。

これは琉球時代の神職は女性が就いていたことが理由とされており、そのため琉球国王ですら立ち入りが許されませんでした。

島全体がパワースポットと言われていますが、「せーふぁ御嶽に勝手に入ると祟りに遭う」や「石を持ち帰ると原因不明の体調不良に遭う」などの少々怖い噂があり、斎場御嶽には行かない方がいいとも囁かれています。

現在は観光客の無断侵入などが問題となり、神職の女性以外男女共に全面立ち入り禁止となっています。

オソロシドコロ

対馬市にある龍良山という霊山にある神社の「オソロシドコロ」は、太陽信仰の聖地です。この神社は近年までは完全な禁足地でしたが、現在は一部の立ち入り制限が解かれており参拝することが可能となっています。

しかし参拝するためにはいくつか条件が存在し、入る前に身体を塩で清めなければならず、入った後も「転んではいけない」や「落とし物を拾ってはいけない」、「参拝後は後退りして帰る」など多くのルールがあります。また、もしも転んでしまった場合、片袖を引きちぎって身代わりとして置いていかなければならないそうです。

新城島(パナリ島)

新城島は沖縄県の八重山列島の中にある上地島(かみじしま)と下地島(しもじしま)と呼ばれている小さな2つの島の総称です。

この島には入ってしまうとシャドーマンと呼ばれる黒い影に出会うとされ、この黒い影に出会うと1年以内に無くなってしまうという噂がささやかれています。

また、この島では豊年祭という奇祭が行われており、許可のない部外者が入ることは固く禁じられ、その禁を破ったものは命の危険すらあると言われています。実際にこの奇祭を無断で撮影していた記者が暴行を受けてなくなった事件がニュースとなったこともあり、不用意に近づいてはいけない島として有名です。

沖ノ島

福島県沖に存在する沖ノ島は、別名「神宿る島」とも呼ばれており、島全体が信仰の対象となっています。また、2017年にユネスコの世界文化遺産に認定されたので聞いたことのある人もいるかもしれません。

沖ノ島は昔から女人禁制で、男性も神職や一部の研究者のみが年に一度の大祭の時のみ立ち入りを認められています。

第二次世界大戦後に島の発掘調査が行われた際には、数万点にも及ぶ海の安全を祈願した奉納品が発見されたこともあり、歴史的、宗教的にも重要な場所とされており、この島で見たり聞いたりしたことは他言無用、島のものを持ち出すことは固く禁じられています。

入らずの森

石川県にある氣多大社にはおよそ1万坪にもなる原生林が広がっており、「入らずの森」と呼ばれて禁足地とされています。

氣多大社は縁結びの神様として有名ですが、入らずの森は神職以外は決して入ることのできない聖域とされており、400年以上も前から神事を執り行う時のみ立ち入りが許可されています。しかしその神事で神官が入る際も、目隠しをする必要があるなど中の様子を見てはいけません。

もし無断で入ったりしたとしても、どのような祟りがあるのかなど何も情報もなく逆に怖さを強調しています。

有毒温泉

北海道川上郡にある大雪山国立公園の御鉢平(おはちだいら)にある有毒温泉も有名な禁足地のひとつとして数えられます。この有毒温泉は、御鉢平のカルデラ底部にある湯溜まりで、人体に有毒な硫化水素ガスが噴出していることから非常に危険な場所となっています。

過去に無断で入った登山客が中毒死したこともあり、人だけではなく野生動物の亡骸も多数発見されています。

ここは他の禁足地のようなオカルト的な理由とは異なりますが、命にかかわる危険な場所です。

御鉢平は、植生は豊かでトレッキングコースとして人気がありますが、間違ってもカルデラ内に入り込むことの無いよう気をつけましょう。

まとめ

日本に存在する禁足地をいくつか有名どころをピックアップしてご紹介してきました。立ち入り禁止となっている理由は様々で、歴史的・宗教的なものから命にかかわるような危険な場所までありますが、共通して言えることは面白半分で近づくことは絶対にダメだということです。

今回全ての禁足地をご紹介することはできませんでしたが、日本全国の意外な場所にも禁足地は存在しているため、もしかしたらみなさんの住んでいる近くにもあるかもしれません。

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