通称「うどん県」とも呼ばれ、本場の讃岐うどんが食べられる香川県。瀬戸内海に面していることから海の幸も魅力的でおいしいと言われています。そんな食べ物のイメージが強い香川県ですが、様々な観光名所や水族館などのテーマパークがあることをご存じでしょうか。
今回この記事では香川県にある四国水族館の噂について紹介します。
四国水族館がひどいって本当?
インターネットで四国水族館と検索するとサジェストに「ひどい」という文字が出ます。果たして四国水族館はひどい水族館なのでしょうか?
先に結論から言うと、「良い部分と悪い部分」どちらもある水族館だと思います。調べてみた限り、「酷い」という声と「魅力的」という声どちらも有る賛否両論状態です。個人的には「そこまで酷くない」と思うので、人によるのでしょう。
ここでは四国水族館がひどいと言われる理由について紹介します。
種類が少ない
四国水族館は、瀬戸内海や清流に生息している身近な生き物をメインに展示しているため、他の水族館に比べて種類が少ないと言われています。
しかし、四国水族館で展示されている生き物は約400種類で14000点近くいます。日本の水族館種類数ランキングで10位に位置する大阪府の海遊館で約580種類のため、そこまで少なくないでしょう。恐らく「四国最大級」と多くのメディアが謳っていることから「想定より種類が少ない」と思うのかもしれません。
料金が高い
四国水族館の入館料は、四国にある他の水族館に比べて高くなっています。四国水族館の入館料金は2400円。四国で2番目に入館料が高い桂浜水族館に比べて800円ほど高くなっています。
しかし、桂浜水族館の展示生き物は約250種類の7000点と四国水族館に比べて少ない状態です。四国水族館は規模も大きく展示数も多いため、設備費用や人件費など維持するためのコストが高くなっています。四国水族館を維持するためにも、入館料が2000円を超えているのは納得の金額だと思います。
パンフレットがデジタルのみ
四国水族館は、紙費削減のため館内案内やパンフレットはスマートフォンで見る方法が推奨されています。これに対してネットでは多くの声が指摘しており、スマートフォンを出せずに施設を見逃してしまった人やパンフレットが思い出として欲しい人など様々な声が見られました。
その様な声を聞いて、四国水族館は2024年5月より公式ガイドブックを販売。1冊300円で各展示エリアの説明や裏話、おすすめポイントなどが掲載されています。四国水族館に行く人は、イルカ棟1階インフォメーションで購入できるので検討してみてはいかがでしょうか。
車以外の交通手段が不便
四国水族館へ訪れる多くの人は車ですが、電車や歩きで訪れる人もいます。四国水族館の最寄り駅はJR宇多津駅北口。駅から水族館までは徒歩12分と言われていますが人によっては20分ぐらいかかるそうです。
駅からはシャトルタクシーが出ていますが、ワゴン車で定員は約9人。乗客に300円かかり、1時間に1本ペースで走っているため、乗客出来たら運が良いでしょう。
JR宇多津駅から四国水族館を通る路線バスもありますが、こちらも本数は少な目です。
車以外のアクセスがやや困難なことから四国水族館は酷いと言われています。
夏場は暑い
四国水族館は、レストランや展示通路など所々で屋外となっている場所があります。また、施設もドアが開いた状態で、外気によって夏場は非常に暑くなっています。水族館と言えば涼むために行くイメージがありますが、四国水族館は想定よりも暑く、涼めない可能性もあるようです。
熱中症の恐れもあるため、夏場に行く予定の人はいつでも水分補給できるように飲み物を常備しておきましょう。
四国水族館と新屋島水族館どっちがおすすめ?
香川県には、四国水族館と新屋島水族館の2つの水族館があります。どちらがおすすめかは目的によりますが、デートの場合は四国水族館、子供と家族で行く場合は新屋島水族館がおすすめです。
また、新屋島水族館はリニューアル工事のため、2025年4月より2年間休館しています。休館中は旧高松青果市場内に「市場水族館」が仮設としてオープンしています。
施設の新しさ・綺麗さを求めるなら四国水族館
四国水族館は、2020年にオープンと開館から日も浅く、施設が新しくて綺麗な状態です。デザインなども現在に合わせており、全体的に落ち着いた雰囲気です。
対する新屋島水族館は、1969年に開館した歴史のある水族館です。本館は建設から50年以上経過しておりレトロな雰囲気を持っています。新屋島水族館は現在リニューアルのため休館中です。リニューアルから明けたら雰囲気がガラッと変わるかもしれません。
生き物との距離が近いのは新屋島水族館
海の生き物との距離が近いのは新屋島水族館です。マナティのエサやりや、イルカを間近に見て触れられる透明ボート、アシカとの触れ合いなど体験イベントが豊富に用意されています。
対する四国水族館は、「生き物のための水族館」を目指しており、海の生き物を自然にそのまま展示しているような雰囲気で触れ合いイベントの種類は少な目です。季節や時間帯によって生き物にエサを与える体験プログラムなども用意されているので事前にイベント時間を確認すると良いでしょう。
入場料金の比較
入場料金の比較は以下の通りです。入場料金は新屋島水族館の方が安くなっています。
- 四国水族館:大人(16歳以上)2600円、小・中学生1400円、幼児(3歳以上)700円、3歳未満無料
- 新屋島水族館:大人1500円、中・高校生700円、小学生・3歳以上の幼児500円、65歳以上700円、3歳未満・障がい者は無料
周辺施設の比較
四国水族館の周辺には道の駅「恋人の聖地うたづ臨海公園」があります。敷地内にはホテルや広場、体験施設などがあり夕日や瀬戸大橋のライトアップなど様々な絶景が楽しめます。そのロケーションの良さから「恋人の聖地」と言われており、デートスポットとして人気です。
新屋島水族館周辺には観光スポットが少ないが、高松市に行くと「讃岐おもちゃ美術館」や「さぬきこどもの国」など子供が楽しめる施設があります。子供連れの家族におすすめです。
まとめ
今回は、香川県にある四国水族館について解説しました。四国水族館と検索すると「ひどい」というキーワードが表示されるため不安になるかもしれませんが、新しくて綺麗な水族館です。
香川県には2つの水族館がありますが、綺麗な展示を見たい場合は四国水族館、海の生き物と触れ合いたい場合は新屋島水族館に行くと良いでしょう。
また、新屋島水族館は2027年まで休館予定です。代わりに「市場水族館」が仮設オープンしているので、興味のある方は足を運んでみてはいかがでしょうか。